日本人の口にも合うものは、世界中で通用するのか?

自分は生まれてからこれまで味噌汁は
赤だし、具は何と何だけ。
カレーに入っている肉はビーフであるから
豚では、鳥ではあり得ない。邪道である。
昔から我が家のカレーはこうなのでる。
卵焼きに砂糖を入れるとはなに考えてるんだ
朝飯は米の飯だろう!日本人だろう!
中華料理とはラーメンである、レバニラ炒め
であるエビチリである。麻婆豆腐である。
自分の知らない料理はすべてゲテモノ。
結婚してからも死ぬまで
我が家の味は守ってもらわなければならん。
....それにしても面倒くさい旦那さんだ。気の強い
嫁さんなら、ならばお前が作れ!と言いそうだ。
果たしてこういうメンタリティー
からイノベーションなど生まれてくるので
あろうか?
日本人の口に合うもの。世界一品質に煩い
日本の市場で売れれば、世界で通用しない
わけがないという神話。
20世紀までの日系企業はこのような
亭主関白の消費者に仕える良き妻の
ようなものだったのだろう。
日本人向けだけにOS(仕組み)を作って、
それに品質のよいハードを添えて来た
日系企業。内需拡大とバカの一つ覚えだった
政治家達。
そして21世紀になり、いつの間にかOSを
アメリカに握られることになり、ハードは
中国や韓国に席巻されてしまった。
亭主関白な消費者は、この期に及んで
SAMSUNGだけは意地でも持ちたくないとか
ガラケーがやっぱり一番と、なんとも残念な
冒頭の旦那様とメンタリティーが全く同じである。
アメリカではbuy Americanとか、Made in USA
とか、誇らしげにステッカーがはってある。
最近、日本製品にもMade in Japan.
これは日本製造ですなどというステッカーが
わざわざ張られるようになった。
ちょっと待って欲しい。我々は消費者である。
ソニーが、パナがSAMSUNGに負ける
かどうかなどは我々には関係ないのだ。
ナショナリズムで外国製品を排除していく
やり方は、結局は甘え体質である。
結局はMade in Japan 神話への依存だ。
自分のほしいもの、時代のニーズにあった
魅力的なものがほしい。不要なものは不要
なのである。
どこ製、生産国は関係ない。
その社員なら別として。
神話や伝説に遠い目で懐かしんでいる、
そんな時間は残されていないんじゃないか?

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