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Showing posts from May, 2011

Alcoa city in Tenessee. アルミと雹の話

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テネシー州メリービル市は別名Alcoa City と呼ばれており、世界的なアルミ関連企業 Alcoa社(Aluminum Company of America) が大規模なアルミ精錬施設をこの地に 作ったのが1910年。その後第二次世界大戦 の勃発。戦車などの陸上兵力、戦艦の海上 兵力に次いで第三の兵器である航空機が 本格的に登場した戦争でもあった。 大戦の初戦、大日本帝国海軍の航空機を 使った対艦戦術は画期的で、その有効性に 着目したアメリカは戦闘機の増産を開始。 他の兵器と違い、軽量なアルミニューム、 合金であるジェラルミンが大量に使わる。 そのアルミの生産を一手に賄っていたの がAlcoa社のテネシーメリービル工場で あった。 アルミ精錬に大電力が必要とされる為、 国策で近隣の渓谷でダムがいくつも増設 され、必要な電力を供給し続けた。 こうしてAlcoaは世界有数のアルミ製造の 巨大企業になっていった。 通常、アルミは原料となるボーキサイト から精錬されたあと、インゴット(延べ棒) にしてから生産拠点へ発送される。 アルミの融点は700~800℃程度で、 まず炉で液体にしてから金型に鋳造して 製品を作る。 このインゴットから溶かして液体にする まで大量のエネルギー(ガス)と時間を かけて溶かす必要があり、 さらに融点を維持しないとすぐ固体に なってしまうので、 一回溶解したアルミは電気で800℃を 保温し続けなければならない。 非常にエネルギーを消費する産業なのだ。 マクドナルドで昼食を済ませたあと、 荷台に溶解炉を積んだトラックを 発見。まさかとは思ったが、精錬施設で できた溶解状態の液体アルミが入った 炉をそのまま工場へ運んでいるそうだ。 つまりあの中に800℃の煮えたぎる銀色の スープがたっぷり入っているのだ。 横転事故も過去にあったようで、 流れ出すとアスファルトの水分に反応して 水蒸気爆発を起こす。熱湯?アルミの雨 を撒き散らし、アスファルトは溶けて 穴が開くそうだ。ともかくすさまじい ことになるらしい。 アルミの陸上輸送....わかる人には かなり怖い光景。 http://youtu.be/2W_f5dWUhfU ------------------------------------------------------- 春先のアメリカ中部は非常

蒼きLAの春の訪れ(Orange county)

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L.Aにも蒼の季節が来た。 5月、街角でいたるところでこの青紫の花が 咲きはじめる。 一年のうち5月の1ヶ月間だけ花を咲かす 様子は桜のようだ。 L.Aではこの花に春の終わりと夏の始まりを 感じる。 ジャガランタ(Jacaranda)という中南米原産 の木で、アメリカではカリフォルニア、 しかもロサンゼルス郡とオレンジ郡でしか みたことがないが、アフリカ南部では ポピュラーで花見ツアーもあるようだ。 ブラジル人(北東部)に写真を送って みたが、こんな木は見たこ とがないという。サンパウロでは春に 満開になる写真をみたので、 ある程度の緯度がないと生息できないの かもしれない。 ちなみにブラジルは南半球なので、 春とは10月頃のことだ。 このジャガランダ、世界中にポピュラー なのはポルトガル語で Jacaranda mimosifollaといい、 ノウゼンカズラ科のほうである。 これに対し木材として使われる ジャガランダは、Jacarandá da bahia (英名: Brazilian rose) というマメ科のまったく別の木である。 ブラジルのバイーア州から一部 リオデジャネイロにしか自生していない。 現在はワイシントン条約指定の絶滅危惧種 である。非常に硬い木で加工が難しいが 一度乾燥すると歪みがなくなることから かつてこの木で作られたギターなどは マニアの涎垂アイテムらしい。 My Blog : http://ice99xx.blogspot.com/ Twitter : @ice99xx Sent via BlackBerry by AT&T

NYCと2つのchinatown

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LAからデンバー経由でNYへ大陸横断の 合計7時間のフライト。 NYのLaguadia空港は、マンハッタン島の 対岸のロングアイランド島のFlushing湾岸 にあり、同じ島内のJFK空港に比べ 大陸側のNJ州へ渡るのに異常な渋滞の マンハッタンの摩天楼エリアを迂回する ので交通のアクセスがよい。 空港周辺はFlushingという地区で、 マンハッタンに次ぐ第二チャイナタウンが ある。漢字で書くと法拉盛となり、 前者は紐約華埠。 この二つのチャイナタウンはシャトルバス で定期運行されていて、片道5ドル。 地元の中華系住民の足となっている。 NYのチャイナタウンはマレーシアや香港 など広東系が多く、料理も広東料理が メイン LAやサンフランシスコなどは台湾系が多 いので同じ中華でも路線がまったく違う。 乱暴に区分すると広東料理は、中華鍋で 豪快に炒めるあの感じだ。 またシーフードもふんだんで、さすがは 食は広州にありの広東料理、食を 楽しむが基本。 対して台湾系、福建系の料理は地味系 どうしてもなんかおかずでご飯を食べる イメージが付きまとう。 是非ともNYではチャイナタウンで 本場の広東料理を食べ歩いていただき たい。 さて今回の出張はNJ州。Laguadia空港から 北へ、ワシントンブリッジをわたり大陸へ 渡り終わるとあれほどの都会が一変して 自然豊かな、鹿や猪の出そうな景色に なる。これがアメリカの面白いところで マンハッタンから車で40分も走れば 典型的なのんびりしたアメリカの田舎の街 にたどり着く。ここから毎朝通勤している のか、片道2時間通勤というのは ざらだそうで、いやはやお疲れさまです といいたい。 今回の出張行き帰り http://youtu.be/Gbo6tFUJmq4 http://youtu.be/GRMZRF0CUR8 帰りはラッキーなことにファーストクラス (日本でいうとビジネス) にアップグレード。写真はサパー 悪くない、うん、悪くないl My Blog : http://ice99xx.blogspot.com/ Twitter : @ice99xx Sent via BlackBerry by AT&T