お客様は神様です!本当にまだそう思っています?


 
日本の企業は、製造業でもサービス業でも
「お客様は神様です!」…セオリーである。
定説である、不文律である。

お客様が我々から物を買ってもらいお金を
頂戴する。神様がお買い上げいただかなくなると、
我々は会社が潰れ、明日から生きていけない。
だからお客様は神様なのだ。
競合他社が神様に土下座するなら、うちは
靴を舐めろ。夜食が欲しいといわれ、他社が
24時間デリバリーするなら、うちは近所に
24時間営業の屋台を作れ。
実行部隊はブルーカラーで、発案は本社の
机にいるだけが仕事のホワイトカラーは徹夜や
もはや休日出勤などしない。ブルーカラー
はいつか相応の年齢がきてホワイトカラーに
なるまでの辛抱、また辛抱と考える。
僕はこの言葉は20世紀で死んだと考える。
神である使用人と奴隷の関係では、
両者の間に本当の意味での信頼関係は生まれ
ようがないのだ。

神様は奴隷のことを心から信用しはしない。
いつかこいつの上司が代われば(方針が変わって)
刃向かうんじゃないか?
今は頑張ってやってくれるのは最初だけで、
その内いいかげんになるのじゃないか?
同じように奴隷も神様を信用などしていない。
所詮は言われたことをいやな顔をせず、
頑張るだけ。マシーンになったつもりで
やればいい。頑張っても手柄は上司が受ける
だけなんだから。自分はノーミスでこなしていき
早くホワイトカラーになって奴隷から
解放されればよし、ただそれだけ。
しかし、バブルが崩壊して、かつてのお客
の要求に食らいついて行けば注文がもらえる
時代は終わった。
すると、今度はホワイトカラー達は、顧客に
提案型の営業をしろ。というようになった。
奴隷が神様に、物申せ?
提案をしろという。気は確かですか?
では、21世紀のビジネスパーソンはどう顧客
を定義するか?

顧客とは信頼で結ばれたビジネスパートナーである。
パートナーなのでギブアンドテイクの関係。
こちらのTakeが少なければ向こうへのGiveも相対的
に少なくしていけばいいのである。例えば、
こちらから物を購入してもらった。それに対しては
製品サポートなどの義務が生じるので最低限の
対応はしてあげる。もっと購入してもらう、
業界の情報をもらう、Takeが増えれば、こちらが
Give出来るのは何かを考える。休み中のホットライン
をその担当者と作るとか、要するに
「Only for you」をgiveしてあげる。休み中の
ホットラインは砂漠のオアシスの水のように貴重だ。
安売りはしてはいけない。上司からいわれて
やるのもダメだ。自分から顧客をえこひいきする。
休日等の時間は自分のリソース(資産)、戦略物資だ。
それを特別にGiveすることで、更に信頼が深くなり、
代わりに有益な情報、更なる信頼、貸し等Take
すればよい。

うちは大企業だからとかいって他の客より、
よりよい対応を要求するみたいな神様、
モンスター神様は多いが、こちらにとって不要な
神様は会社の規模関係なく不要。
ビジネスはえこひいきが基本ですよ。
僕らはビジネス奴隷になってはいけない。
と、思うのである

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