I hope notとAbsolutely not とにかくそれはないわ

今週はネバダに一日だけ寄り道して、

金曜までミズーリ州カンサスシティで仕事。

リノでの仕事は思いのほか早く片付いたので、

早朝だったフライトを午後一番に変更した。

どのみち今日の仕事はカンサスシティへの移動だけ、

急ぐ理由は何もないので、

僕は空港のカフェでゆっくりと朝食を摂ることにした。

目玉焼きは、両面しっかりと固く焼いたOver hard。

ベーコンの焼き加減は、ポテトチップ並みに
カリカリしていればいうことなし。
トーストは少し麦芽混じりで異物感のするwheatに
いつも残すようにしてるけどポテトの類。
薄くて何杯でも飲めるブラックコーヒー。
アメリカの朝の定番メニューだ。
この「朝の何もしない余裕」がとても心地がよい。
 
BGMはなく、構内アナウンスだけがよく響く。
サンフランシスコ行きがディレイになったようだ。
そしてしばらくすると欠航になってしまった。
近くのゲートで残念の行列ができていた。
デンバー行きは大丈夫だろうか?
乗り継ぎ時間が30分しかないから、
ちょっとでもディレイしたら、一泊しなければならんな。
I hope not..
 
そして午後1時、僕の飛行機は定刻通りに無事出発。
トランジットのデンバー国際空港に到着がちょうど日没だった。
そして、カンサスシティ空港に到着した時はもう夜も遅い時間。
空港でレンタカーを借り、ホテルに着いたのは
中部時間の午後10時。
カリフォルニアとネバダは太平洋時間で午後8時だから、
まだそれほどねむいってわけじゃない。
フロントでは女の人がエアコンがどうにも暖房にならないと
苦情を言い続けている。
エアコンがダメならもっと服着ればいいのに、それよりも
冬でシャワーがお湯でない方がもっと悲惨なんだよなぁ。
それとも最初はお湯が出てて、途中で水に変わってしまうと、
最後まで我慢するしかない。これも困る。
いやいや、これより最悪だったのは
ブラジルで泊まったホテルで、途中から熱湯になったことが
あったよなぁ…熱くて蛇口には手が届かないし、
そもそもシャワールームの扉も蛇口側にあって、熱湯を浴び
なければ強行突破できない。そもそもシャワールームから
脱出できなければ助けも呼べないし、本当に途方にくれた。
あの時はどうしたか、なんとかバスタオルに手が届き、
それを腕に巻きつけて、地獄の熱湯シャワーの蛇口を
締めることに成功した。
部屋中蒸気ですごかったなぁ、あれは確かに
ブラジルらしい熱い経験だった…
いつの間にか女の人はどこかへ行った。
 
僕はチェックインが済んで、エレベーターに乗った。
するとさっきの客のエアコンを直しに行くという
メンテのおじさんと一緒になった。
僕は4階 、おじさんは5階のボタンを押した。
他に客はおらず、4と5のボタンしか点灯していないのに
2階にエレベーターは停まった。
「ここ最近、夜になると2階に必ず停まるんだよ。
何回もエレベーターのメンテ会社に来てもらったんだけど
異常がないっていうんだ。
ったく、2階に幽霊でも泊まってるんじゃねぇかと俺はみているんだ。」
とおじさんがぼやく。
僕はうすら笑いながら言った。
I hope not.
 
取り敢えず部屋に着いたので、荷物を置いて一階の
レストランでビールと何か軽くつまむことにする。
チーズまみれの酸っぱ過ぎるシーザーサラダを
二杯目のビールでやっと流し込んでいると、睡魔が襲ってきた。
明日も早いし、そろそろ寝ることにする。
 
再びエレベーターに乗って自分の部屋 401号室の前まで来て
カードキーをかざす。最近のロックシステムは、
スライド式ではなく近接タイプになっている。
だから、ポケットにカードを入れたままでも鍵を解除
できなくもない。
しかし、開かない。横着しないでポッケから取り出して
しっかりタッチさせる。…開かない。
部屋番号をみる。401でしょう…?ん?
ちがう…僕がアホみたいにカードをこすりつけていたのは
201号室だった。
そこで、さっきのおじさんの言ったことを思い出す。
…ったく、2階に幽霊でも泊まってるんじゃねぇかな?…

Absolutely Not!!

 

 

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