夏のChino Libre
毎年夏、僕は図らずもChino Libre. になる。
スペイン語でchinoとは中国、libreは自由。
メキシコでは自由な独身男性のことを指す。
彼の国のイメージは自由とは真逆であり、
それが自由になるのだから、奇跡の自由を手
にした男という意味になる。
日本人だろうがアメリカ人だろうが何人でも
Chino libreなのだ。Chinoでなくてはならない。
毎年夏は家族が帰省するので、僕はのためLAに
一人残る、夏限定で。それをメキシコの友達が
僕のことをおもしろおかしくそう呼ぶのだ。
実際のところ、自由を甘受できるのは最初の
1,2週間。夜はゆっくりネットが見れて、
週末はゆっくり朝から昼までスタバでまったりと、
日が暮れて涼しくなって来たら、近くの山を走ったり…
って、おいおい自由って,
たかだかそんなものだったの?
と気づくまでの短い間だけだ。
よく考えてみると、この年になるとchino libre友達など
周りにそうそういるわけないし、少ないLibreな友達
もみんなfacebookの中。リアルでは何千マイルも
離れたところに住んでいる。
孤りでビールのみながらメッセージングする。うわぁ
これってすごく侘くないか?
Facebookでリアルのワイワイやってる写真とか
見ると更に侘しさが増すしね。
家も孤りで住むには広すぎるし、自分だけだから
じっとしているといろんな音が聴こえてくる。
壁のきしむ音、
水道管内の共振音、時折チラシを玄関のドアに差し込む
時に聞こえるノブのガチャガチャ音。
こういうのは夜に聞くとトラウマになりそうに怖い。
だから早く寝るに限る。しかも家族が帰ってくるまで、
一番狭い客間で寝起きしている。
なんかワンルームマンションで生活している
みたいだけど、これが一番落ち着く。
もし仮に、金が有り余っている独身の実業家だったら、
豪邸なんて買うことはせず、高級ホテルを気分や仕事で
渡り歩くだろうな。余計なものは一切持たず、増やさず、
スーツケースひとつで住みたいところに住む。
じっとしていないから寂しさも沸かないかも?
うーんそういう生活もいいかもなぁ........
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