Wendy's international HQ (Columbus,Ohio)


アメリカ中西部は三月に入って、
日中だけ春先をわずかに感じることが出来
るようになった。しかし、ここの春という
のは、日本のような優しく希望溢れる
イメージとは違い、一年で一番過酷で
激しい季節といって過言ではないと思う。
春先とはいっても、朝夜は氷点下だし、
日中は大気が非常に不安定でトルネード
が発生しやすい。竜巻被害の方は
ピンポイントで、交通事故にあうくらいの
確率だが、雹の被害は地元の人にとっては
春の風物詩というくらい一般的だ。

雹といってもピンポン玉くらいから野球の
球くらいと大きさはまちまち。
しかしこれが降ると、まるでこの世の終わりか
というくらいのすさまじい音がする。
雹が止むと、車のボンネットはボコボコになって
おり、たまにガラスも割れている。
車屋さんなどは全ての車を屋根つきの
建物に入れられないので、このシーズンは
雹でボコボコの新車は何割か安売りする
ことになる。毎年むしろよく売れる
そうだ。地元の人にとってはどうせボコボコに
なるんだからと、このシーズンに車が
安くなるのを待って買う人もおおいとのこと。
地上はせいぜいこの程度であるが、
空はさらにとんでもないことになっている。

これは土曜朝の中西部の飛行機の運休状況
(左上がシカゴO'hare空港、その右斜め下
のCMHがコロンバス)





















普段の好天の日はこのようにものすごい
数の飛行機が各都市間を飛び
回っているが、この季節はストームを伴う
巨大な低気圧がちょくちょく現れ、文字通り
空が分断されてしまう。
ほとんどの飛行機が各空港で待機するか、
折り合いが合わなければ欠航になってしまう。
これをディレー、またディレー、最後に
キャンセルという。
空港はの外は飛行機、中は疲れきった乗客で
溢れかえり、しばし怒号が渦巻く。
特にこの辺りのハブ空港である、シカゴ
ダラス、ヒューストン、デンバー、
アトランタでの乗り換え乗客が多く、
一度はこれらの空港で乗り換えに失敗
して一泊する羽目に合うので、あの空港は
最悪だ!と、人々の記憶にずっと刻まれてしまうのだ。
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さて、今回はオハイオ州コロンバスへ
出張した。オハイオ州といえば、Honda
の組み立て工場、部品工場が多く
特にコロンバスは郊外に同社が拠点を
置く。空港にはアコードやホンダの
オハイオでの操業の歴史など展示物多数。
もうひとつ、コロンバスといえば
最近日本に再上陸を果たしたハンバーガー
チェーンのWendy'sの本社があることで
知られる。あの三つ編みの女の子が
トレードマークのバーガーショップだ。
チリビーンスープや、皮つきの
ポテトフライが特徴的で、Mc'donaldに
比べると保守的なメニューは、
創業者David thomasの「俺流」なのである。
























帰りの飛行機まで時間があるので、
環状線HYW270で本社のあるダブリンまで
車を走らせた。
コロンバスの北西に位置する、ダブリンは
高級住宅の立ち並ぶ、閑静な場所に
Wendy's international はあった。
駐車場も特にゲートもなく、看板がなけ
れば普通のじみな建物だったが、
裏手に回ると、研究施設や会議場などの
建物があり、日夜新メニューの
開発などをしているものと思われた。
よくみると従業員はカードをかざして
出入りしていたが、あまりセキュリティー
には気にしていない感じ。
銅像とか何かあるかと思って、敷地を
車で走ったがなにも面白いものがないので
ここを後にした。




そしてとりあえず、世界で一番本社に近いであろう
Wendy'sの店でLunchした。



普通こういう店は特別な嗜好を凝らして
いるか、または社員教育が最高級という
のは日本的な考えなのか、極々普通の
店舗の普通のメニューであった。
まぁこんなもんだろう。

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