Monterrey or Monterey

アメリカでは出国審査というものが
ない。入国は厳しく審査されるが出る
ときは勝手に出てけといった態度。
空路でも陸路でもそれは同じ。



例えばこんな標識を見逃して、
「いい天気だなぁ」などとのんきに
ハイウェイを走っていると、いつのま
にかメキシコの国境を越えてしまう
という罠が潜んでいる。
もしパスポートを持っていないなら、
メキシコで非常に難しい状況に陥り、
かといって間違えました!といって
アメリカ側に引き返すことはさらに
困難を要する。きっと「今日朝出掛け
てしまった。」この一点をことを
ものすごく後悔するに違いない。

カリフォルニア州にはMontereyという
海岸の美しい有名なリゾート地が
ある。バケーションでチケットを
とったら、「r」の数を確認した方が
いい。もしMonterreyと書いてあったら
それはメキシコ北部の山間の工業都市
のモントレーのことだ。
アメリカの空港では国内線も国際線も
区別がない。「r」の数が一個多いこと
に気がつかず、パスポートを持たず
カリフォルニアのDriving licenseを提示
して 飛行機に乗り込んだ。
カリフォルニアではスペイン語/英語
の機内アナウンスなので、あなたは
まだ旅行会社の犯した重大なミスに
気がついていない。
飛行機が安定飛行に入り、
イミグレーションカードを配りはじ
めるのを見て、罠にはまったことに
気がつく。



さて、このMonterrey、メキシコ第三の
都市は有数の工業都市で、多くの日系企業
米国企業が進出、操業している。
ラテンの習慣色濃い南部と違い、
北部は、よりアメリカ的で、働くだけ
のつまらないところだとメキシコ人は
揶揄する。
外国人が多く訪れるのは、ほとんど
ビジネス目的だ。
(カリフォルニアの方はバケーション)
Pic2
いつも泊まっているホテルの窓の外を
見た。荒々しい形の山々がモントレー
の特徴だ。360度いろいろな形の山に
囲まれ、見ていて楽しい。



下の野外駐車場を見ると警察車両が
たくさん停まっていた。
それにしても雑な停め方である。
そして、階下に降りてみて唖然。
ロビーで、防弾チョッキに銃弾を
ぐるぐると肩に巻いて、頭はすっぽり
強盗御用達のフェイスマスク、
M16を片手にコーヒーを飲んで談笑
する異様な一団。
なんかこんな感じ。



実は外に駐車していた警察車両は、
メキシコのマフィアの抗争で
最近治安の悪化がひどいここ
モントレーに州外から治安維持の応援に
駆けつけた連邦警察のもので、
なんと彼らも同じホテルに泊まってる
という。警察宿舎だと夜に襲撃の
危険があるので、安全な地区の
ホテルにもう数ヵ月も泊まって、
ここから、パトロール活動をするん
だそうな。つまり民間のホテルを
駐屯基地かなんかにしてる。
こんだけの重武装の警官が泊まって
るんだから、マフィアの襲撃が
あっても守ってくれるだろう。
うん?なんか変だな。

仕事が終わってタクシーで空港へ。


米墨戦争のモントレーの戦い
マリアーノ エスコベート将軍 


メキシコのタクシーは現地製のNISSAN
TSURU。たぶんあの鶴のことだと
思うが、もちろん鶴はいないので、
メキシコ人にとって「TSURU」と
いえばサニーのことなのだ。
トランクが走行中に勝手に開かない
ようにしっかりとロープで固定。
客の荷物をしっかり守るという
プロ根性を感じた。...と思ったら
ドアのロックも壊れてたよ。...だめじゃん...

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