Seu Jorge , Samba the new wave


Burguesinha by Seu Jorge


ブラジルと言えばサンバ。サンバ抜きで ブラジル音楽を語ることはできないという ほどのソウルミュージックと思っていた。 しかしそれは外国人が勝手にイメージする ハラキリ、サムライ、ゲイシャニッポン と同じで、実際にブラジルにいくと かなり肩透かしを食らう。 MPB エミペーベー (Música Popular Brasileira) つまり実際はブラジルのポピュラー音楽が 若者で流行ってる。 ブラジルへ最初の出張で、本場のボサノバ を聴きたい。CDも大量に買っていきたい という私に対し、街のCD屋はボサノバ? はぁん?何それ状態。 日本で言うところのGS(グループサウンズ) のような過去の音楽といったところか。 さて、MPBはどんな音楽かというと 正直おもしろくない。悪いけど。 欧米のロックやポピュラーのごった煮を ポルトガル語で歌ってるだけ。 さて、サンバは廃れたのかというと 毎年のリオのカーニバルに代表される ようにやっぱりブラジル人のソウル音楽 に間違いない。しかしどちらかというと かつての黒人奴隷の哀歌がルーツなので 今でも下層階級の音楽というイメージが 付きまとい、中流以上のブラジル人は サンバをあまり聴かないようだ。 サンバはカーニバルの大人数で演奏する ものだけでなく Roda de Samba (サンバの輪)と呼ばれる少人数で演奏する スタイルがあり、数多くのグループが 現在もSambaをルーツにロックやジャズ ファンクなどの要素を取り込み 現在進行形で進化している。 そんな中、このSeu Jorgeは、 最近Youtubeで見つけたこれいいね というArtistである。 リオのファベーラ(貧民窟)出身で ギターと歌で身を興した苦労人。 このBurguesinhaという曲、 Burguesía(ブルジョア階級)と小さいとか ちゃんを意味するnhaを掛け合わせ ブルジョアちゃんとでも訳そうか。 歌詞の内容は、上流階級の娘が ビーチにある別荘でダンスとパーティーに 明け暮れる。お金は使いたい放題 手に入らないものは何もない。 それをSeuが皮肉たっぷりに歌ってる そんな感じ。 Youtubeをみると、お馴染みの リズム隊、カバキーニョ(ウクレレの親戚) などなど編成はサンバだが、リズムや ホーンがかなり洗練されており、 Seuのクールな歌唱スタイルが乗ると なんともかっこいい。 というわけで、サンバにハマって しまってます。

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