蜂の巣とゼロハリバートンその2

続き

このケースを有名にしたのは69年のアポロ
11号の有人月面着陸で、月の石を持ち帰
ったこと。
だからどうということでもないが、有名な
ブランドには品質以外にも物語が欠かせな
いのだ。
一方、日本のビジネスマンの御用達
仕事鞄はTUMIと相場が決まっており、
あまりにもみんなが持つので、
「おじさん鞄」という加齢臭みたいな
ものがTUMIについてしまったことは
鞄愛好家の私としてはとても残念である。
人気の理由は実用性と年齢関係なく持てる
無難なデザイン。安物ではないが高価
でもないほどよい価格設定なのだろう。

そんな中で、できる(できそうな)
ビジネスマンはゼロハリバートン
(以下ゼロハリ)を持つ。確実に見た目の
戦闘値(勘違い度も)がアップしている
に違いない。銀色で目立つ。
なにか重要機密文書か、ヤバイ物でも
なかに入っているかのような
圧倒的な存在感。おじさんでは持つのが
恥ずかしいし、若くても勘違いしてる
と言われそう。
なんといっても、実用性がない!
鞄が腕がちぎれそうなほど重いのだ。
日常で持つには写真のEliteという
サイズが限界だと思う。ところが
これだと、PCを入れて書類ちょっと
入れて終わり。重い。

このEliteというモデル名、
出世するほどにアタッシュの厚みが
薄くなるという逸話から来ている。
ビジネスマン、駆け出しは筋力が
なくては勤まらないのだ。

写真右のアタッシュは10年間頑固に
使い続けたもの。かなり荒っぽく
使ったけど、ハンドルもヒンジも
内装も、まったくトラブルなし。
どうやったら壊れるのかというくらい
の頑丈さ。これが最大の魅力なのだ。

しかし最近ついにGive upしてしまった。
飛行機に乗るときどうしても手荷物が
このゼロハリともうひとつ持たなければ
ならず非常に不便だから。
結局手荷物はTUMIでひとつにまとめた。
とても軽くて便利なんだが、
何か大切なものを失ったような気がする。
おじさんになってしまった.....

ちなみに左は2001年限定モデル。
ハンドルが金属製(通常樹脂製)で、
ケースのシェープと留め具が50年代風
となっている。
カンサスシティーの鞄やで発見し、
普通の鞄として買った。
もったいないから一回も使ってない。

最後はユタの話から大分外れてしまったが
勤勉なソルトレイクの人々が丹念に作った
アメリカの「魂」が入ったアタッシュ。
よし!また使い始めよう。
たとえ肩脱臼しようともだ。

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