Alcoa city in Tenessee. アルミと雹の話
と呼ばれており、世界的なアルミ関連企業
Alcoa社(Aluminum Company of America)
が大規模なアルミ精錬施設をこの地に
作ったのが1910年。その後第二次世界大戦
の勃発。戦車などの陸上兵力、戦艦の海上
兵力に次いで第三の兵器である航空機が
本格的に登場した戦争でもあった。
大戦の初戦、大日本帝国海軍の航空機を
使った対艦戦術は画期的で、その有効性に
着目したアメリカは戦闘機の増産を開始。
他の兵器と違い、軽量なアルミニューム、
合金であるジェラルミンが大量に使わる。
そのアルミの生産を一手に賄っていたの
がAlcoa社のテネシーメリービル工場で
あった。
アルミ精錬に大電力が必要とされる為、
国策で近隣の渓谷でダムがいくつも増設
され、必要な電力を供給し続けた。
こうしてAlcoaは世界有数のアルミ製造の
巨大企業になっていった。
通常、アルミは原料となるボーキサイト
から精錬されたあと、インゴット(延べ棒)
にしてから生産拠点へ発送される。
アルミの融点は700~800℃程度で、
まず炉で液体にしてから金型に鋳造して
製品を作る。
このインゴットから溶かして液体にする
まで大量のエネルギー(ガス)と時間を
かけて溶かす必要があり、
さらに融点を維持しないとすぐ固体に
なってしまうので、
一回溶解したアルミは電気で800℃を
保温し続けなければならない。
非常にエネルギーを消費する産業なのだ。
マクドナルドで昼食を済ませたあと、
荷台に溶解炉を積んだトラックを
発見。まさかとは思ったが、精錬施設で
できた溶解状態の液体アルミが入った
炉をそのまま工場へ運んでいるそうだ。
つまりあの中に800℃の煮えたぎる銀色の
スープがたっぷり入っているのだ。
横転事故も過去にあったようで、
流れ出すとアスファルトの水分に反応して
水蒸気爆発を起こす。熱湯?アルミの雨
を撒き散らし、アスファルトは溶けて
穴が開くそうだ。ともかくすさまじい
ことになるらしい。
アルミの陸上輸送....わかる人には
かなり怖い光景。
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春先のアメリカ中部は非常に天候が
不安定で、からっと晴れていたかと思うと突然嵐になったりする。
運が悪いと竜巻が発生し、家や車を
巻き上げられる。
雹(ひょう英語ではHail)というのは、
大きさで親指の先くらいのものから
大きいもので野球のボール大の氷の
玉が降ってくるもので。
これも春先には多く、
ボディーがぼこぼこな車が結構
走ってたりする。
ディーラーの展示車なんかも、春先に
かならず何台かぼこぼこになる。
この場合、Hail sellという1,2千ドル引き
で、すぐに買い手がついてしまう。
そこらへん多少の傷やへこみは気にならな
いみたい。
天井にすさまじい音がした瞬間、同僚の
アメリカ人が駐車場に慌てて走っていって
車を建屋のなかに避難。ボディーが
ぼこぼこになるのはいいが、
フロントガラスまで割れてしまう
からだそう。
雹が降った.....直後。雲がやばい。
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