アリゾナの荒野上空にて

アメリカ大陸から鼻みたいに突き出ている
半島。Baja California(バハカリフォルニア)
先から根本まで、メキシコのバハカリフォ
ルニア州に属する。
メキシコへ出張するときは、この半島の
上空を飛ぶことになるが、その海岸線は
非常に曖昧でどこから陸地かよくわから
ない場所が多く存在する。
ほとんど人が住んだことがないので、
波の侵食、地震などと、まったく自然の
状態におまかせだからだ。恐らく太古の昔
からずっと。
大陸側も同じように、飛行機から見ると
まったく自然の侵食にまかせた地表の中に
ポツポツと点で存在する人工物しかない。
恐らく、すさまじい地震が何度もあった
と思わせる地表だ。

地球からすると、地震も各種気象現象も
自転による内部のマントルの流れと
表面プレートの引きつり、海水の
表面温度変化、月の引力と潮の満ち引き
など、全てが物理および化学現象の
結果でしかない。人間で言う生理現象と
同じで、すべて地球側の都合なのだ。
人間が自然をコントロールするのは
いくら科学技術が進んだ未来でも無理
だろう。
工場の有害な排水、原発の放射能、
CO2の問題だって、地球を痛め付け
るではなく人間が住むのに都合が悪くなる
だけのこと。
実は地球にとっては痛くも痒くもない。

地球の「人生? 50億年」の中で、人間が
文明をつくって住み始めたのは精々
4千年。ほんのまばたきする間だ。
天災、戦争も、環境破壊も、人類文明すら
もほんの一瞬の出来事。
人間の業、神罰などと、地球にとって
一瞬すぎて意識している時間もないのだ。
例えば象の表皮に住み着いてる寄生虫が
どうでもいいように、実は地球も人類が
住んでいるのことすら気がついていない
に違いない。

この地上、安全に住める場所はどこにも
存在しない。どんなに堤防を高くしても
耐震構造にしてもだ。
残念ながら、先祖代々の土地、国境とい
うのは人間側の都合でしかない。
なんだかんだいっても、人類の存在は
小さい。
いつも上空からアメリカの荒野をみると
そう思ってしまう。
My Blog : http://ice99xx.blogspot.com/
Sent via BlackBerry by AT&T

Comments

Popular posts from this blog

EarthとSpamの発音には十分ご注意を

LA郊外の通勤鉄道、メトロリンクTustin駅

日本人の口にも合うものは、世界中で通用するのか?